食の仕事をしていると 命について感じることが多いです
自然農法のお野菜は「生きてる」って実感します
野菜を茹で上げる時にいつも思い出す 佐藤初女さんの言葉
「命が輝いた瞬間に引き上げること」
沸騰したお湯のなかへ 洗った青菜を入れると 新鮮な野菜ならあっという間にパッと鮮やかな色に変わります
その瞬間が一番美味しいタイミング
今はもう色止めに水にさらさなくなりました
ザルに取ってさましても それほど色が変わることもありません
そろそろ菜の花が出始めました
花の方はとても柔らかですが、軸の下の方は固いかも...とカットしながら食べてみるのですが
歯ごたえがあって、とても濃い美味しい味がします
そんな時は「あー こういうのが一番おいしいなー」って思います
料理しながら味見のつもりが、ついついつまみ食いになって
一番美味しい頃合いを一人で満喫しています
先日、母と電話をしていて
母の友人が亡くなったのを知りました
母の小学生のときからの古い仲良しの方
杭瀬にお住まいだったので「杭瀬のおばちゃん」と呼んで親しく思っていました
私は実際に会う機会はそれほどなかったのですが
「杭瀬のおばちゃん」と聞くと決まって思い出す情景が
何故か、薄暗い部屋で柘榴を食べているところ
幼い頃、母と遊びに伺った時の情景のような
あまりにも うっすらとした記憶で
本当にあった出来事なのかもわからないような記憶なのですが
私がお店をしたことでお越し下さるようになり
再会できて嬉しく思っていました
最初は母と一緒にお越し下さいましたが
そのあとは、ご自身のご家族と来て下さったりしました
一階の作業をしている所が見える席におかけになった時には
ずっと心配そうに見てくれていました
普段なら、作業を見られるのって緊張するので ものすごく嫌なのですが
杭瀬のおばちゃんからは
「よく頑張って。何かあったら助けてあげよう」
って思いがひしひしと伝わってきて、とても安心するのを感じていました(実際はそっとしておいて下さいます)
こんな風に感じることってなかなかないのですが
本当の真心をもっていらっしゃった方なんだな...と今改めて思い出します
お料理やお花がお好きな方でした
オープン祝いに頂いた小さなバラが 今年も新しい葉を出し始めました
その事を母に伝えてもらおうと思っていたのに
今年も可愛らしい黄色い花が咲くかと思います
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