「腕(ブラ)一本」 藤田嗣治
古本屋さんで見つけたので読んでます 復刻版ですけど
昔からフジタの描く猫が好きでした
フランスの東部 ランスにあるフジタのつくった教会を見に行ったこともありました
ただ写真でフジタの顔を見ると
なんとなく いつも怒っているような不満そうな感じを受けることが多くて
どういう人なのかな・・・と気になっていました
パリでは時代の寵児としてもてはやされた事もあったようですが
自分の国である日本では妬まれる事も多かったのかな 寂しい思いを沢山したのかも
並大抵でない努力をしたからこそ パリで認められたのです
日本人代表の心意気で腕一本で勝負したからなんです
それを飾らず話すのが偉そうに写るのか日本人を小ばかにしてるように思われたのか
結局最後はフランスへ戻って その地に眠ることになりました
君代夫人がそばにいてくれて良かった
フジタの大きな作品より 君代夫人へ贈った 箱に絵を描いたものや お菓子の缶を切り抜いたモチーフなんかが大好きです
この本も挿し絵が何とも 素敵なものばかり
こわい顔だけど やっぱりかわいい人だったに違いない
そんな気がするのです